S心理、M心理、ややこしいのはM心理の方だと思います。

SとM 言葉の上では引き合うはずなのに、どうしてこうもすれ違う・・と、言ったM女性さんがいらっしゃいましたが、その殆どの原因はM側にあると思う。

何故か?

それは、Sさんのポジティブ思考に対し、Mはネガティブ思考だからだと思います。。

本質的に、人間が求めない状態、縛られて鞭打たれる事を望んでいるのですから、交際においても、自分の居心地が悪い場所へ、わざわざ、ずって行くのだと思うのです。

快を避け、不快に寄る・・と、言いましょうか。

僕は、その特有な心理状態をマゾヒズムスパイラルと呼んでいます。

このスパイラルに落ち込むと、どうでも良い事でも、わざわざ、どうでも良くない事にして、自分が背負う十字架にしてしまう。

分かりやすい例を出すと。

大変重要な会議があるので、遅刻しないように早めに家を出た。

ところが、想定外の交通事故でいつもの道路が大渋滞、家へ引き返し、自転車で会社へ向かった。

Sさんの思考は、これで終わる・・どうという事のないこと。

ところが、これがMになると、こう簡単には終わらない。

大変重要な会議があるので、遅刻しないように早めに家を出た。

ところが、想定外の交通事故でいつもの道路が大渋滞、慌てて迂回路を探し小道に入り込むと、運の悪い事に水道工事で通行止め。

大急ぎで家に帰り、車をガレージに入れ、地下鉄へ駆け足で向かった。

ところが、普段乗り慣れていないため、ホームを間違えてしまい、電車を乗り過ごす。

次の電車を待っていたら、間に合わない。

そこで、再び家に退き戻ると、自転車を取り出し、全速力で会社に向かう。

ところが、途中でタイヤがパンク、それでもめげず、重いペダルを必死にこぐ。

ところが、今度はチェーンが外れる、慌てて直そうとするが、ギアに噛み合わず、力任せにねじ込むと、ギアの刃が折れてしまった。

会社まではまだ長い距離がある、道路端でタクシーを待ち構えていると、警ら中のおまわりさんに見付かり、自転車を放置しないで、近くの駐輪所まで移動するように言われた。

泣く泣く駐輪所まで自転車を引いて行った。

もう、間に合わない。

最後の手段、会社に電話して上司に平謝りに謝ろう、と思ったが、その時、始めて携帯を忘れた事に気付く。

ようやく公衆電話を見つけたが、財布に小銭が無い。

結局、この事が原因で会社をくびになってしまった。

このように、たったの一行で完結することが、15行も必要になり、最後は悲劇的な結末、それで、哀を楽しんでいるのです。

昔、ガールフレンドに「あなたって、どうしてそんな風に考えるの?マゾじゃないの」
と、言われた事があります。

マゾという言葉を聞き「ばれたか!」と思った。

何か物事にぶち当たると、まず、自分に責任を負わせ、悔いたり、将来を悲観視したりする。

さて、ここからが肝要な点です。

マゾヒストの消極的思考というのは、マゾヒストにとってはノーマルな状態であり、ある意味、精神が病んでいないという
証です。

ところが、本人にとっては、本当に辛い事なのです。

現代の法治国家では、人権侵害の取り扱いなどは無いでしょうから、マゾヒストにとっては、正にパラダイスと言えると思います。

ただ、本人は勝手にマゾヒズムスパイラルに落ち込んで嘆き悲しむのです。

マゾヒズムを謳歌するには、まず、自分が如何な精神状態であるか、自己分析し、もしスパイラルに落ち込んでいるとしたら、そのスパイラルを突き放す術を知る事だと思います。

ホームページの挨拶に、特に心理面には触れていませんと注釈がありますが、このHPを立ち上げた頃は、しばしば、スパイラルに落ち込んでいたからです。

自画自賛という言葉がありますが、まず、自我自悲のHPになるでしょうね。

一人、悲哀に酔っているだけ。

だから、あえて心理面は書きませんでした。

でも、今はスパイラルを突き放す術を知っているので、大丈夫です。

僕は、今、凄く楽しい、正にマゾヒズムを謳歌しています。

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